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BMWミニクーパーとローバー
BMWミニクーパーの前はローバーミニクーパーでした。このローバー(Rover)とは、イギリスの乗用車のブランドであります。現在は製造販売元であったMGローバーの経営破たんによって消滅した形となっているというわけです。1884年二輪車の製造を開始、1904年に自動車製造を開始した歴史あるブランドであることは間違いありません。中型サルーンを中心としたラインナップを展開していました。イギリス王室に納入された車種もあり、現在も良きイギリスの伝統をセールスポイントとしています。最多生産車種はRover200でした。1967年に、後にイギリス国有企業となるBritish Leyland社(ブリティッシュ・レイランド)の一部門として吸収されました。
1980年代に国有企業からBAe(ブリティッシュ・エアロスペース)社に売却され、その際に会社名として、再びRoverを使用しました。 イギリス自動車産業界の変遷により、合併してきたモーリス(Morris)、オースティン(Austin)、ウーズレー(Wolseley)、ライレー(Riley) 、トライアンフ(Triumph)の各ブランドを眠らせたまま、RoverとMGのブランドのみを使用していました。1990年にホンダと資本提携関係を結び日本からの社員派遣や共同開発など盛んに行われていましたが、その後1994年にドイツの自動車会社BMWに買収されホンダとの資本提携関係は解消されることになっています。
2000年にBMWが業績不振により、イギリスの投資グループのフェニックス・コンソーシアムに僅か10ポンドで売却しました。その際にBMWはフォードにランドローバーを売却し、Rover、Mini、ライレー(Riley) 、トライアンフ(Triumph)のブランドは引き続き保持したというわけです。2000年にMGローバー社(MG Rover Group)として再出発、長年ローバーの陰に隠れていたMGのラインナップを充実させて生産が継続されるにいたりました。2003年にインドのタタ・モーターズと技術・資本提携をし、タタの小型車インディカをシティローバー(CityRover)として輸入販売しました。
2004年で100周年を迎え、Roverブランドを冠する車の累計生産台数は500万台に達しました。2005年4月、前年から交渉されていた中国の上海汽車集団(SAIC)との業務提携協議が破棄されてしまい、政府破産管財人の監理下に置かれ経営破たんし、企業自体は同年7月に同じ中国の南京汽車がの経営権を獲得し、現在は新生MGとして再建計画を進めているところだそうです。一方でローバー75など一部の知的所有権はSAICの手に渡っています。2006年8月、BMWがRoverブランドをSAICに売却することで合意したと報じられています。ただし、Roverブランドはランドローバーの売却先であるフォードが優先的に買収する権利を持っているため、買収の成立には同社の同意が必要となるということです。そして、2006年9月、フォードが優先買収権利を行使してRoverブランドをBMWより買い取ると発表したのです。